QYLGは増配する?

米国株

QYLGの分配金が増配していくと仮定して、いつQYLDを逆転するのか予想してみました。

前提として、QYLDと同様3ヶ月に1回、年4回のリバランス、利回りは約5%で予想。QYLGはQQQ50%、QYLD50%の構成でQYLDの利回りが10~11%を想定しています。

QYLGの概要

QYLGとは、GLOBAL X社のグローバルX NASDAQ100・カバード・コール 50ETFのことであり、 GLOBAL X社のWEBページ によると、「カバード・コール戦略で利益を生み出そうとするもので、ナスダック100指数の株式を購入し、対応する同一指数の50%のコール・オプションを売却、手数料及び経費控除前の価格及び利回りという点について、CBOE NASDAQ-100®・バイライト・V2・インデックスに連動する投資成果を目指す。」とのことです(QYLGのWEBページはこちら)。イメージとしてはQQQ50%、QYLD50%って感じです。組み入れ銘柄数は101。上位10銘柄で全体の約55%を占めています。

(2021/11/30時点)

QQQの価格推移の予想

QQQの価格の推移を指数関数的に上昇するy=EXP(ax)と、コロナ前の傾きで上昇するy=ax+bの2種類で予想。

2021年12月末時点の株価を100%とした予想株価の推移はこんな感じ↓

黒実線が実際のQQQ値動きで、 青破線QQQ-Simu1が y=EXP(ax)、橙破線QQQ-Simu2が y=ax+b、下げに関してはどんな関数使うか分からなかったので無しにしました。ゴリゴリ上げと、ゆっくり上げの2パターンを想定しました。

QYLGの値動き予想

こちらも2021年12月末時点の株価を100%として計算しています。

QQQ-Simu1の値動きに基づいて50%のQQQを変動させ、3ヶ月に1回、QYLDとQQQが1:1になるようにリバランス。

例えば、QQQとQYLDが0.5:0.5で、3か月後に0.7:0.5になっていれば、0.6:0.6になるように計算しています。

これを繰り返して、上のグラフのようにしました。

QQQ-Simu2についても同じように、QQQ-Simu2の値動きに基づいて50%のQQQを変動させ、3ヶ月に1回、QYLDとQQQが1:1になるようにリバランス。

結果が上のグラフになります。こちらはQQQの値上がりが小さいのでQYLGの上昇も小さくなっています。

分配金の比較

QQQの利回りは約0.4%と小さいのでQQQからの配当は無いものとして今回は計算しています。QYLG-Simu1、QYLG-Simu2の分配金とQYLG-Simu1、QYLG-Simu2の平均の分配金、QYLDの分配金(年間2.5ドルで固定)を比較しました。Simu1では2025年に、Simu2では2028年に分配金が逆転しています。分配金は各株価のOO%という形で計算しています。

なので、利回りはQYLDが一番高くなっています。QYLG-SimuはQQQの株価上昇につられて株価が上がっている為、同じ利回りで推移すると分配金は多くなります。

予想分配金の積算はこんな感じ↓

Simu1が分配金額で逆転した3年後の2028年にトータルの分配金でも逆転しました。しかし、Simu2では分配金額は2028年に超えましたが、総額では2037年まで逆転できていません。Simu1,2の平均でも総額の逆転は2030年になります。15年以上の長期で考えるとQYLG方が分配金が大きくなりそうですね。

次に、2021年12月に100万円分買った場合の推移(実線)と分配金を再投資した場合を比較しました。

Simu2(橙)の場合はQYLDには敵いませんね。Simu1(青)やSimu1,2の平均(灰)はQYLDをアウトパフォームしています。

なので、QQQがこれからもゴリゴリ上昇行くようならQYLGのほうがお得になる可能性があることが分かります。

ただし、配当利回りは上がっていきませんので、購入時期が遅れれば遅れるだけ、QYLDを逆転する時期が遅くなります。

分配金を貰うために、一番効率よく買うには、なるべく早いタイミングでQYLGを購入し。取得単価を低くしておいて、将来的に配当利回りが高くなるようにし、得られた分配金でQYLDを買い増していくのが、効率いいのかな?と思います。

資産を増やしたいならQQQのコツコツ買い続けるのがいいとは思いますが、毎月分配金が得られる方が気分がいいので僕は配当重視でやっています。QQQやレバナスなどの下落に耐えられる鉄の心をお持ちの方はハイリターンな方を選ばれるといいと思いますが、僕のようなガラスのハートではQQQの下落でさえ耐えられずにオロオロしてしまいます。

以前に【QYLG/XYLGってあり?なし?】という記事を書きましたが、全く無しではないのかなと思います。投資スタイル次第では選択肢の一つとしてありなのかな?と思いました。

例えば、投資期間を15年、20年以上で考え、今の分配金より将来15年、20年以上先に分配金が増えればいいなぁと思うのであれば、株価が安いうちに購入しておくのもいいんじゃないかと思います。

ちなみに僕は数百株くらいは仕込んでみようと思います。

ではまたー。

※この記事ではQYLGやQYLDについての考えを述べているだけで、推奨しているわけではありません。最終的な投資判断は自己責任でお願いします。

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