カバード・コールETF 【QYLD】【XYLD】【RYLD】【DJIA】4種の比較

米国株

高分配のETFで人気のグローバルX社のETF カバード・コールETFについて、NASDAQ100、S&P 500の【QYLD】【XYLD】は有名ですが、Russell 2000、Dow 30の【RYLD】【DJIA】もあります。最近、楽天証券で取り扱いが始まっていることに気付きました。

グローバルX社のカバード・コールETFは大きく分けて、カバードコールETF、カバードコール50ETF、リスク管理・インカムETFの3種類になります。

カバードコールETF

4指数(NASDAQ100、S&P 500、Russell 2000、Dow 30)すべてにあります。それぞれ対応する指数のコール・オプションを売却し、オプション・プレミアムを受け取ります。

カバードコール50ETF

こちらは今のところ、NASDAQ100とS&P 500のみになっています。カバードコールETFとは違い50%分だけ、コール・オプションを売却し、残り50%で値上がり益を狙えます。ここがカバードコールETFと違うところ。

リスク管理・インカムETF

カバードコールETFに加え、同指数の5%アウト・オブ・ザ・マネーのプット・オプションを買うことで、暴落時に備えて保険を掛けるイメージです。ただし、プット・オプションを買う代金を支払うので、コール・オプションによって獲得したプレミアムが少し減ります。

2022年8月の分配金

というわけで、8月の分配金がこちら。

QYLD、XYLD、RYLDは1%維持していますが、DJIAは0.65%となり、利回りが低めになっています。また、カバードコール50ETFのQYLGやXYLGは0.5%、リスク管理・インカムETFのQRMIやXRMIは1%になっており、ほぼ満額になっています。

DJIAの分配が低かったのは、オプションプレミアムが低かったからだと思います。このプレミアムはボラティリティ指数のおおよそ1/10が目安になっています。そして、分配金はプレミアムの半分(最大1%)になりますので、ボラティリティ指数が20を下回ると、分配金は1%を下回ります。

VXNがNASDAQ100、VIXがS&P 500、RVXがRussell 2000、VXDがDow 30のボラティリティ指数になります。VXDは4指数の中で一番低く、また、度々20を割り込んでいるので、DJIAの利回りは低くなるのではと思います。

QYLDの分配金の推移

2022年1月からはほぼ1%を獲得できています。ただ、年始から調子は良くないので株価は下がっていますが。。。そのため、満額の1%を獲得出来ていても分配金は額面上は下がっています。

XYLDの分配金の推移

XYLDもQYLD同様、最近は1%を維持できています。ただ、株価も同じように下がっています。VIXはNASDAQ100のVXNと比べると、低いために満額の1%を得られにくい為、QYLDと比べて利回りが少し低くなる傾向があるかと思います。(2020年8月以前はベンチマークとなる指数が違ったため少し乖離があります。)

RYLDの分配金の推移

RYLDもQYLDと同様に、2021年12月に特別分配があり、分配のグラフが突き抜けています。こういうイレギュラーは毎年あってもいいですよ。RYLDはここ2年間くらいほぼ1%です。Russell 2000は小型株が対象の為、ボラティリティが大きく、オプションを稼ぎやすくなっていると思います。

DJIAの分配金の推移

DJIAは最近設定されたばかりですので、あまりデータはありませんが、1%達成した月は1回しかありませんでした。Dow 30はS&P500同様ボラティリティが低いので、オプションが稼ぎにくく、分配も1%を継続するのは難しいかと思います。利回りが低いといっても8~10%になると思いますので十分高配当な部類だと思います。

まとめ

QYLD、XYLD、RYLDは先月と同程度の分配金が得られていましたが、DJIAは減少していました。これから9月へ向けてまた、株価が下がりそうな感じがしているので、また分配金下がるのかと思う反面、RYLDの買い場が来るという気持ちもありなんだか複雑な気分です。

ではまたー。

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